146:◆/ckL6OYvQw
10/31(火) 02:43 EARKAeZmO

壊れてしまった街、資材があるなら、戻すこともできるだろう・・・


だが、人は・・・
その『人』だけは、戻ることはできない・・・



壊れた街に並ぶ墓、その一つ一つにさっきまで生きていた人達が入っている

ドクオはそう考えながら兄者達の母の墓を見ていた



('A`)「・・・」


川゚-゚)「ドクオ・・・」


('A`)「クー・・・」




148:(;'A`)アタラシイケータイツカイニクイ◆/ckL6OYvQw
10/31(火) 03:22 EARKAeZmO

( A )「あいつ、あのモナーとかいう男、それに、それを命令したニダーが俺は絶対許せない・・・」





( 'A`)「ほんとに、何でこんな世界になっちまったんだろうな」

ドクオは、世界が変わっても変わらないままの青い空を眺めた




(´_ゝ`)「おーし、全部終わったな」


(´<_`)「一段落だな。ドクオ達呼んでくる」


(´_ゝ`)「把握した」


(´_ゝ`)(さて・・・、あれをだすときがきたか・・・)


兄者は静かに、ある一つの場所にむかった


150:◆/ckL6OYvQw
10/31(火) 03:37 EARKAeZmO

(´_ゝ`)「やっとお披露目の時がきたんだな」


兄者は、自分の部屋があった場所で何かを探している

(´_ゝ`)「たしか、ここのタンスの中に鍵があったような」


(´_ゝ`)「あったあった」


兄者が手にとって見ている物、それは黒く光る小さな鍵だった


(´_ゝ`)「壊れてなくてよかったな。あとはあの金庫をこの鍵で空けるだけだが」


その金庫は弟者が隠している。兄者は、さっき自分がいた場所に戻り、弟者が戻ってくるのを待つことにした


151:◆/ckL6OYvQw
10/31(火) 03:59 EARKAeZmO

( 'A`)「終わったか、兄者」


(´_ゝ`)「お、きたきた」


(´_ゝ`)「弟者、ちょっとこい」


弟者はなんで呼ばれたかわかっているのだろう。兄者を連れ、静かにどこかへ行った


( 'A`)「あいつら何処いったんだ?」


川゚-゚)「さぁ?」


五分もたたない内に、兄者達は帰ってきた。二人の手にはごく普通のノートパソコンを掴んでいた


( 'A`)「なんだ?それ」


(´_ゝ`)「俺達の必需品であり」

(´<_`)「武器でもある」


川゚-゚)「武器?」


(´_ゝ`)「仕込み刀ってやつさ」


兄者は説明をしながらパソコンについてあるスイッチを押した


パソコンはいきなり姿をかえ、大きな剣とパソコンが変形し、盾になった。そうパソコンはたった一つのスイッチで武器になったのだ


(;'A`)「おお!」


川;゚-゚)「すごい」


(*´_ゝ`)「どんなもんよ」  


(´<_`)「まぁ、ほとんどは俺が作ったんだがな」


153:◆/ckL6OYvQw
11/02(木) 02:26 ueWAbiRDO

兄者は変形したPCのスイッチを押して、PCは元の形に戻った



(´_ゝ`)「さて、そろそろ行くぞ」


( 'A`)「そうだな」


(´<_`)「東の港というと、2L港か」


(´_ゝ`)「ちょうど港に続く道の近くに村があるんだ。ちょっとよっていこう」 


( 'A`)「わかった」


(´<_`)「早くいかないと夜になるぞ」


ドクオ達は2L港まで歩き始めた


154:◆/ckL6OYvQw
11/02(木) 02:49 ueWAbiRDO

道中



空の夕焼けは、段々黒ずんでいく。辺りは静かになり、多分モンスター達は眠りにつくのだろう、モンスターはほとんど見かけない


( 'A`)「敵、なかなかでないな」


(´_ゝ`)「もう夜だしな、いいことだろ」


( 'A`)「まぁ、そうだな」


静かなため、二人の会話は辺りによく響く

ドクオ達の中で一人、震えている声で喋りだした人が


川;゚-゚)「怖い・・・」


( 'A`)「ん?どうしたクー」


川;゚-゚)「コワイィ・・・」


そう、クーは霊的なものに対して極度の怖がりなのだ。
幼い頃にトラウマになる事件があったらしく、クーはドクオにしがみついてブルブル震えている


(;'A`)「大丈夫か?」


川;゚-゚)「大丈夫なわけないでしょ・・・」


155:◆/ckL6OYvQw
11/02(木) 03:16 ueWAbiRDO

(*´_ゝ`)「ほう、怖がりか」


(´<_`;)「いや、なに頬染めてんだ気持ち悪い」


途端、側にあった茂みがガサガサと揺れた


川;-;)そ「キャアァァァ!!!11」



〜〜〜〜〜〜〜



川う-`)「ん・・・」


クーは目を開けた
どうやら気絶していたらしい


川゚-゚)「ここ・・・は?」


クーが倒れていた場所は古い様な木で作られたベッドだった
周りを見渡すと木の壁が作られてあり、コテージの一部の様な部屋だった
目の前にある扉から騒ぎ声が聞こえる・・・


川゚-゚)(何だろう?)


157:◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 00:00 i38PunLaO




クーは静かに扉を開けた
途中、何かの力が一緒になり、クーはびっくりして扉から手をはなした


リc*゚ヮ゚リそ「あ!」


扉から現れた少女はピンク色の長い髪で、その風貌はまさにドクオの好きなタイプにピッタリの子だった


川;゚-゚)「え?」

リc*゚ヮ゚リ「今、先輩呼んできますね〜」

川;゚-゚)「??」


長い髪の少女は扉の外の廊下を走っていった




しばらくして・・・     

( 'A`)「起きたか」

川゚-゚)「ドクオ・・・一体なにが」
( 'A`)「クーはあのあと気絶してたんだよ。まったくな」


川;゚-゚)「いや、全然思い出せない」

(;'A`)「まぁ、パニくってたし、仕方ないか」


あとでドクオに聞いたけど、あの茂みにいたのは野生のウサギだったらしい


158:◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 00:15 i38PunLaO

川゚-゚)「そうだ!ドクオ、さっきの人は」

( 'A`)「あー、リc*゚ヮ゚リのことか、あれはすーまたんだ。俺の中学時代の後輩だな。まさかここに家があったとはな」

川゚-゚)「そうだったのね」

( 'A`)「意外とクーを慕ってるみたいだぜ」

川*゚-゚)「mjsk?」

( 'A`)「mjd」

( 'A`)「とりあえず戻ろうぜ。兄者達が待ってる」

川;゚-゚)「あ、あぁ。わかった」


159:◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 00:48 i38PunLaO

ドクオとクーは長い廊下にある階段を降りた
階段の下にはリビングがあり、そこに三人の人影がみえた


(´_ゝ`)「お、やっと起きたのか」

(´<_`)「おいすーだな」

川;゚-゚)「う、うん。おいすー」

リc*^ヮ^リ「おいすなのー☆」

リc*゚ヮ゚リ「でも二日間も気絶してたから心配してたのー」

川;゚-゚)そ「ふ、二日間!?」


クーは我が身を疑った
たったあれだけのことなのに二日間までも気絶していたのだから


160:(;'A`)寝てました。スマソ◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 11:29 i38PunLaO

リc*゚ヮ゚リ「でも二日間ずっと先輩が看病してたの〜☆」

川*゚-゚)「ドクオが」

(*'∀`)「当然だっつの」

(´_ゝ`)「ま、とりあえず一件落着だな」

(´<_`)「やれやれだな。兄者」



( 'A`)「さてと、行きますかね」

リc*゚ヮ゚リ「えーもう行っちゃうの〜?」

( 'A`)「時間もない上に寄り道までするからな」

リc*゚ヮ゚リ「じゃあ先輩にこれあげるの〜☆」


ドクオはすーまから3000円をもらった

(;'A`)「いや、お金はさすがに貰えねえよ」

(´_ゝ`)「ん?呼んだか?」
(´<_`)「だまれ」


リc*゚ヮ゚リ「船に乗るための人数分のお金なの〜☆」

川;゚-゚)「でも・・・」

リc*゚ヮ゚リ「じゃあ、クーさん達はお金を持ってるの〜?」

川;゚-゚)「う・・・それは」

ドクオ達にはモンスターから取ったわずかなお金しかなかった、ドクオは働いてなかったし、クーも金持ちとはいえ、親がいないので金なんて何もない、流石兄弟はいうまでもない


161:\('A`)/◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 11:43 i38PunLaO

リc*゚ヮ゚リ「それに、先輩達が頑張ってるのに私だけ家で過ごすんだし、手助けぐらいしたいの〜」

( 'A`)「わかった、ありがとうな」

リc*゚ヮ゚リ「気を付けてくださいなの〜」

( 'A`)「あぁ、じゃあな」

ドクオ達はすーまの家をでて、2L港へと向かった。家のまえにいる少女は旅立つ四人の姿が見えなくなるまで、必死に手を振り続けた


162:('A`)gdgdですよ◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 12:04 i38PunLaO

2L港に到着
それ程時間はかからなかった

2L港には店をだしてる人がたくさんあり、港は活気で溢れていた


( 'A`)「船員の人に聞いてくるわ」

(´_ゝ`)「把握した」





(´<_`)「お、帰ってきた」 

川゚-゚)「どうだったの?」

( 'A`)「それが、まだ二時間くらい余裕がありそうだ。それに、料金は1000円だけで足りたらしい」

( 'A`)「あいつ、天然だしな」

川゚-゚)「2000円+α余るわけか」

( 'A`)「そういうことになるが」

(´_ゝ`)「自由行動にしないか?店も多いいしな、
俺に賛成のやつ挙手」

(´<_`)ノ
川゚-゚)ノ
( 'A`)ノ

(´_ゝ`)「じゃあ、決まりだな」

( 'A`)「二時間後にはここに集合な」

四人はそれぞれ分散し、店の中に入っていった


163:◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 12:28 i38PunLaO

ここは兄者が入った店
やたらパソコンやらが売ってある


(´_ゝ`)「ブラクラを防げるやつとかないものか」

(´<_`;)そ「うわ、兄者」

Σ(;´_ゝ`)「弟者、おまえも来てたのか」


(´<_`)「兄者は何円貰ったんだ?」




(´_ゝ`)「400円」

(´<_`;)そ「俺は600円だが」







(;_ゝ;)「なんでだろ?」

(´<_`;)「餅つけ兄者、足せば千円だ」

(´_ゝ`)「ここらへんのPCは安いから千円で充分足りるな」

(´<_`;)「立ち直りはメガッサはやいよな」

(*´_ゝ`)「そうと決まれば何にしy」

その瞬間、ガシャーンと大きい音が響いた

(;´_ゝ`)「敵か!」

(´<_`;)「兄者、足元見てみ」

(´_ゝ`)「足元?」

兄者の足元には段差から崩れ落ちてバラバラになったPCが

(;´_ゝ`)「あ・・・」

店員「弁償・・・、しろよな?」




(´_ゝ`)(´<_`)「流石だよな、俺たち」


166:◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 23:33 i38PunLaO

兄者達が弁償していた頃、クーは服屋にいた


川゚-゚)「最初の地方だけあって安いな」

川゚-゚)「ドクオがいないと淋しいな」


クーはとぼとぼと歩き、自分が気に入った服を選んでいた


川゚-゚)「えーと試着室は・・・・・あれか」


クーは三つに並んだ試着室の一番端っこに入った


川*゚-゚)「♪〜」


クーは鼻歌を歌いながら試着室に入り、自分が選んだ服を試着しだした

なんだかんだ言って嬉しそうだ


川゚-゚)「ドクオは何してるのかな」


その時、まばゆい光がクーがいる試着室に集まりだした


167:◆/ckL6OYvQw
11/04(土) 23:58 i38PunLaO

まばゆい光は一つの人型の形になり、段々その姿が見えるようになってきた。そして光は一つの大人の人になった


(;・∀・)「ふー、なんとか成功したようだ。ん?」




川;゚-゚)「・・・」

( ・∀・)「・・・」


ちなみに今クーは下着姿


(;・∀・)「すいませんでしt」川#゚-゚)「黙れ!デュクシッ!」


クーは突然現れた男を思い切り殴った、男は勢いよく吹っ飛び、試着室から飛び出た
クーはいそいで元に着ていた服を着て、男の様子をみた


168:◆/ckL6OYvQw
11/05(日) 00:27 l+uvD8h+O

(#)・∀・)「いってぇーなー。謝ったじゃねぇか」

川;゚-゚)「だっていきなり現れたから」

( ・∀・)「それよりここ何処?」

川゚-゚)「2L港・・・らしい」


その男の風貌は、20代後半の様な顔立ちで髭も生えている。だけどかなりファンキーな人に見えるオーラが


(;・∀・)「2L港!?うわ、超最初の場所じゃん。失敗じゃん」



( ・∀・)「ん?『らしい』?そうか、君たちがか」

川゚-゚)「知ってるんですか?」

( ・∀・)「おうよ!だってこのゲーム、俺の会社が作ったからな」

川;゚-゚)そ「!?」


169:◆/ckL6OYvQw
11/05(日) 00:46 l+uvD8h+O

〜第六章・世界の発案者〜



川;゚-゚)「あなたが、この世界を創ったんですか?」

( ・∀・)「創ったのは創ったんだが、
『創らされた』んだがな」 

川゚-゚)「創らされた?」

( ・∀・)「読者のみなさんはおわかりだと思いますので三行にします」

( ・∀・)「俺殺された
     ニダー
     悪い奴」

川゚-゚)「把握した」

(・∀・)9m「ここからは読者の君達が知らないことだよ。よく聞いておくようにね」


170:(・∀・)9mプギャー◆/ckL6OYvQw
11/05(日) 01:13 l+uvD8h+O

( ・∀・)「ちょっと長くなるけど大丈夫?」

川゚-゚)「服も買ったし、いいよ」

(;・∀・)「ちょwwwwいつのまにwwwwwまぁいいや」

( ・∀・)「俺はあのとき、確かにニダーに殺されたわけだ、まさに予想GUYだったよ。あのニダーは入社した時から、やたら自分主義だった。腕は確かなんだがな」

( ・∀・)「ほんで、俺が死んだ後ニダーがこのゲームを乗っ取って今こんな状況になってる。」

( ・∀・)「で、俺がなんで生きてるかっつうと、正確には生きてないがな、ニダーが多分俺を仲間に入れるために、俺が作ってたプロフィールのバックアップをとってこの世界で機械として動くようにしてたわけだ」


171:◆/ckL6OYvQw
11/05(日) 01:40 l+uvD8h+O

( ・∀・)「だが、俺は頭がいい。この世界に来た時にうすら残った精神でこのゲームを動かすサーバーにハックを仕掛けたのさ」

( ・∀・)「で、見事成功!俺はこのゲームを唯一救える主人公を探してワープしてきた」

( ・∀・)「そんで、今にいたる、おk?」

川゚-゚)「日本語でおk」

( ・∀・)
「俺復活
 主人公捜しにワープ
 ここ」

川゚-゚)「把握」

( ・∀・)「ここにきたってことは、あんたが主人公に選ばれたのかな?」

川;゚-゚)「い、いえ私では」 

( ・∀・)「『私では』、つまり、君の同行してる人が主人公なんだな?」


この人はかなり鋭かった
敵かもしれないのに、気付かれてしまった


172:◆/ckL6OYvQw
11/05(日) 01:53 l+uvD8h+O

( ・∀・)「安心しろってば、俺を殺した奴の味方になんかなるかって」


まぁ、確かに彼が言ってる事は正しかった、クーはとりあえず信じる事にした


川゚-゚)「・・・・こっち」

( ・∀・)「あ、俺の名前はモララーだ。よろしくな」 

川゚-゚)「クーです」

( ・∀・)「よし、連れていってもらおうかね」


服屋から二人はでた約束の時間まで待つことにした


173:◆/ckL6OYvQw
11/05(日) 02:00 l+uvD8h+O

〜第六章・完〜


( ^ω^)「はい、入れ忘れです」

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