260:◆/ckL6OYvQw
11/19(日) 05:07 HjHvrt3cO
〜第八章・人を殺すという事〜
( ・∀・)「今の時代ってえと変だがなwwww」
( 'A`)「笑いごとじゃねーって」
( ・∀・)「そういえばドクオは王様に直接会ってねぇよな」
( 'A`)「あ、そうだった」
(´_ゝ`)「行ってみれば?」
( 'A`)「それもそうだな」
で、王がいる場所に来たんだが
何やら話し声が聞こえてくるから柱に隠れて聞いてみるんだが
( 'A`)(誰と誰が話してるかわかんね)
『で、なんでこんなに趣味の悪い城を作ったんですか?タカラ』
( 'A`)(タカラって王のことだよな)
『うるせぇ。金が好きなんだからいいじゃねぇか』
『誰だって好き嫌いはあるものモナ』
( 'A`)(モナ?まさか…)
『金が美学だとお思いなんて私は好きにはなれませんね』
『んだよ、てめぇ喧嘩売ってんのか?』
『ほぅ…あなたが私に勝てるとでも?』
『チッ…、ムカつく奴だな』
『あーもうこんなとこで仲間割れしてどうするモナ。とにかく、ニダー様から預かった大人は届けたモナよ。』
(;'A`)そ
『わかったわかった。さっさと帰れ』
『では帰りますか』
『そうするモナ』
『いいですか。くれぐれもさっき言ったとおり主人公らしき者がいないか注意しておくことですよ』
(;'A`)(やべっ!!こっちくる)
うまく柱の影に隠れて出ていく二人の人を見ると、やはりそこにはあのモナーがいた
もう一人はもしかしたらミルナの言っていた男かもしれない
『腹立つなー、あいつら、主人公だぁ?俺がそんな奴に負けるはずねぇって』
多分、王と思われる男は見てわかる程イラついていた
( 'A`)「今近づくのは逆にまずいな。戻るか」
で、部屋に戻ってきた
261:◆/ckL6OYvQw
11/20(月) 00:21 k4JLNT0TO
( ・∀・)「お、意外と早かったな」
( 'A`)「ちょっとみんないいか」
( ・∀・)「?」
( 'A`)「という事があった」
( ・∀・)「ふむ…ニダーが大人を送ってきていたのか…」
( ・∀・)「恐ろしいもんだ。人が人を支配するなんてな」
( 'A`)「……」
( ・∀・)「まぁそう重く考えるな。今は目的のために動くだけだ」
( ・∀・)「とりあえず今日は寝るぞ。もっとも、こんな場所でよく寝れるかはわからんがな」
( 'A`)「…わかった」
(´_ゝ`)「それよかベッドはどこよ?」
( ・∀・)「ハンモックですが何か?」
(´_ゝ`)「この城は最悪だな」
こうして新しい一日は過ぎていった
(#´_ゝ`)「よく寝れるわけねぇっつうの」
262:◆/ckL6OYvQw
11/20(月) 00:44 k4JLNT0TO
次の日、部屋には窓がなく、湿気も多いい、ドクオ達にはかなり不快感を抱く目覚めになった
部屋のドアが開くと兵士がでてきた、さっそく出番らしい
俺達は王様が待つ大広間に集められた
( 'A`)「まったく眠れなかったんだが」
( ・∀・)「仕方ないだろ」
川ー_ー)「zzz・・・」
(;'A`)「クー、立ったまま寝るなよ」
( ・∀・)「王様のお出ましだな」
( 'A`)「ん?」
兵士のもってきた玉座に静かに座る男、王様らしい格好はせず、Tシャツにジーパンと、かなり自然体の格好をしている
(^Д^)「やぁ、我が兵士達、昨日はよく眠れたかい?」
( 'A`)「あいつがタカラか」
(^Д^)「まぁ眠れただの眠れなかっただのどうでもいいか、どうせ死ぬかもしれないんだしな」
(^Д^)「勇敢な兵士達よ。初めて入った奴もいるが自分のためではなく、この国のために働いてくれよ」
このあとも身勝手な発言が続き、二時間後、王は戻っていった
263:◆/ckL6OYvQw
11/20(月) 01:06 k4JLNT0TO
<^Д^>「では作戦を言うぞ」
今思ってみるとモララーの言っていたとおりかなり兵は少ないみたいだ
せいぜい2、30人ぐらいか
<^Д^>「――で、次は新入り、お前らだ」
<^Д^>「お前らは今回一緒に行動してもらう。お前らのノルマは相手の兵長を殺すことだ。兵長なら誰でもいい、二人ぐらいでも殺せば階級は上がるかもな」
<^Д^>「何か質問はあるか?」
( ・∀・)「武器は貸してもらえるのか?」
<^Д^>「新入りにやる武器なんてものはない、自分で敵兵士を殺して奪うんだな」
(#'A`)「てめぇ」( ・∀・)「待て」
兵士を殴ろうとするドクオの腕をモララーは手で受け止めた
<;^Д^>「……」
< ^Д^>「まぁ、裏切りなんてしないことだな」
< ^Д^>「集合場所は城からでて真っすぐにある草原のキャンプだ。そこが拠点になる。」
< ^Д^>「安心しろ。あんな田舎の国に我が国の秘密兵器はやられはしない」
そう言い残し、兵士は他の兵士の場所に何かを報告しにいった
294:◆/ckL6OYvQw
01/29(月) 01:25 AfuPVt6+O
( 'A`)「ここ…か」
飛び交う悲鳴、耳をつんざく爆音、激しく燃え上がる炎
これが戦争
授業で習ったこと、人から聞いたことからはまったく想像できなかった場所
あまりの恐ろしさにドクオは少々身震いする
ふとクーを見る
クーは見てわかる程震えていた
いつも冷酷を装うクーでも女なのである
( 'A`)「……クー」
川;゚-゚)そ「な、なんだ」
( 'A`)「クーは宿屋で待っててくれないか?」
川;゚-゚)「えっ?」
( ・∀・)「それがいいかもな」
(´_ゝ`)「女に戦場は似合わないぜ!」
Σd(´<_`)「よく言った!流石だな。兄者!」
川;゚-゚)「うっ……」
クーは薄々気付いていたようだ。この戦場に女がいたら真っ先に狙われるということを
自分は足手纏いということを
川 - )
クーは後ろを振り向き、歩きだす
( 'A`)「ごめんな。クー」
川 - )「絶対、帰ってきてくれ」
( 'A`)「ああ。わかってる」
クーはドクオ達を見ないまま、宿屋へ向かった
( ・∀・)「さ、行くぞ」
今はまだ、ただの目的の通過点でしかない
こんなとこで終わる気はない。そう自分の心に言い聞かせながら四人は拠点のテントへ向かった
296:◆/ckL6OYvQw
01/29(月) 01:45 AfuPVt6+O
テントの中で大まかな現地状況を聞いたあと、少ない数の兵士はテントを出ていく
<^Д^>「しっかり国のために働いてくれ」
( ・∀・)「わかりました」
( 'A`)「……」
( ・∀・)「…行くぞ」
四人はテントを出て、作戦地に着いた
近くに行くとより一層、悲鳴が聞こえる
人と人が争っている
( 'A`)「……くそッ!」
( ・∀・)「そういきり立つな。冷静に行動すりゃあ大丈夫だ」
( 'A`)「わかってる、けど」
Ω「死ねーー!!」
声のほうに素早く四人は振り向く
そこには敵の兵士が目の前にまで迫っていた
(;'A`)「うわぁーー!」
兵士が剣を振り上げた瞬間
兵士の脳天に銃弾が打ち抜かれ、兵士は力なく倒れた
(;'A`)「し、死んだ?」
( ゚д゚)「おまえら武器も持たずになにしてんだ」
(;'A`)「ミルナさん」
( ・∀・)「あら、あんときの。あんたも兵士でしたか」
( ゚д゚ )
(;・∀・)「こっちみんな」
( ゚д゚)「戦争で武器なし行動かよ。自殺志願者か?」
(;・∀・)「いや、違うn」
( ゚д゚)「言わなくてもわかる。武器欲しいんだろ?」
(;・∀・)(俺、こういう性格嫌いだ…)
297:◆/ckL6OYvQw
01/29(月) 02:10 AfuPVt6+O
( ゚д゚)「ほら。この武器をつかえ」
ミルナは抱えていたバッグから銃を四丁取り出した
( ゚д゚)「いくら田舎の国っつっても武器は発達している。刀じゃあ分が悪いだろう」
( 'A`)「ありがとうございます」
( ・∀・)「あー、俺は刀でいいや。持ってるか?」
( ゚д゚)「持ってるのは持ってるが」
( ・∀・)「できれば長刀でな」
( ゚д゚)「大丈夫なのか?」
( ・∀・)「これでも我流で鍛えてるんだぜ?」
ミルナは1m近くある刀をモララーに渡す
モララーはもらった刀を下段に持ち、巧みに動かす
( ・∀・)「おー、懐かしいな。この感じ」
( ゚д゚)「なかなか速いじゃないか。どうやって鍛えた?」
( ・∀・)「夫婦喧嘩で物干し竿を使ってね」
(;'A`)「ありえないな」
(;´_ゝ`)「まさに我流か」
( ゚д゚)「じゃあ大丈夫そうだな。俺は行くぞ」
ミルナはそう言って悲鳴が聞こえる戦場へ走って行った
(;・∀・)「…読めない奴だな」
(´<_`;)「だな」
298:◆/ckL6OYvQw
01/29(月) 02:27 AfuPVt6+O
「うわぁーー!!!なんだよ、あれ……」
( 'A`)「なんだ?」
やけに悲鳴や断末魔が聞こえる場所を見る
そこにあったもの、それは超巨大の芝刈り機
仲間の兵士達はどんどん芝刈り機に巻き込まれていく
まさに目を背けたくなる、悲惨で残酷な光景である
(;'A`)「人を殺すためにこんなものまで作ったのか」
そう、人を殺すために
<^Д^>「こういうときは、秘密兵器の登場だな」
味方の城からなにかの行列が現れた
( 'A`)「あれは」
(;・∀・)「やばいな。改造された大人達だ」
(;'A`)そ「なっ…うそだろ!?」
その長い行列は確かに元の世界にいた大人達だった
そしてこれが悲劇の幕開けになる……
299:プロレスに感動して更新遅れてたw すんません◆/ckL6OYvQw
01/29(月) 03:02 AfuPVt6+O
無表情で歩き、芝刈り機に近づく大人達
その顔触れのなか、ドクオは信じたくなかった光景を見る
J('-`)し「……」
(;'A`)そ「母ちゃん!」
ドクオは急いで母に駆け寄ろうとするが、モララーはそれを止める
(#'A`)「なにすんだ!!放せ!!」
(#・∀・)「やめろ!今のあいつらは攻撃司令を受けている!邪魔をすると殺されるぞ!」
(#'A`)「うるせぇ!助けるんだ!」
(#・∀・)「死にてぇのか!」
(;'A`)「うっ……」
いつもとは全然違う威圧でモララーは怒鳴る
(#・∀・)「おまえは、こいつらのリーダーなんだろ!それに!それに今死んだらクーはどうすんだ!」
(;'A`)「くっ…」
(#・∀・)「今は我慢するんだ!わかったか!」
大人達は次々と芝刈り機の前に集まっていく
(^Д^)「よし今だ!爆破させろ!」
<^Д^>ゞ「ハッ!」
大人達の腹が一気に膨れ上がる
(;・∀・)「な!なにをするんだ!まさか…離れるぞ!おまえら!」
(;´_ゝ`)「は、はいっ!」
(´<_`;)「くっ!」
モララーはドクオを連れ、全員大人達から離れる
大人達の腹はどんどん膨れ上がり、中から光が漏れだす
(#;A;)「やめろ!やめろーーー!!」
300:300ゲト?◆/ckL6OYvQw
01/29(月) 03:37 AfuPVt6+O
激しい爆発音が辺りを覆い潰すように鳴り響く
戦場は静かになり、真ん中にポッカリとクレーターができた
跡形もない
( A )「……」
(;・∀・)「なんてひどい奴等だ……」
(;´_ゝ`)「みんな、消えてる」
城から兵士が現れ、クレーターに近づく
<^Д^>「まさに科学の勝利ってやつか。あんな奴等でも役にたたせてあげるとは。さすが王様だ」
両方の城から次々と兵士が現れる
そしてまた、戦いだした
( A )「……」
『なぜ人はまだ戦う
なにを人は求めて戦う』
『なぜ、人は地位や名誉を欲する』
『見ろ。人はこうも汚い』
『見ろ。人はこうも酷く、醜い』
『汝、人をやめろ。無に帰れ』
『無に帰し者、最強の力を手にする。ただ力を欲するだけで満足を手に入れることができる』
( A )「俺は……」
『汝よ。人が憎かろう。人が醜かろう』
( A )「俺は……」
(;・∀・)「どうしたドクオ!おまえ…」
(;゚д゚)「いかん!ドクオ!憎むな!覚醒が始まる…」
『醜き人が汝に話しかけてきおるぞ』
( A )「違う…あいつらは俺の仲間……」
『汝の親が死に至る手前、汝は親を助けようとした。しかし、奴等はなにをした?』
( A )そ「……!」
『もし、あのまま汝が助けに行けば、爆発など起きなかったのではないか?』
『汝は、おまえは人に騙されたのだ。醜き心の者共に利用されたのだ』
『人が憎かろう。自分の人を捨てたかろう』
『汝、それを望むのなら、我は力をかそう』
( A )「……俺は…」
俺は……
人が憎い
ひ と が に く い
〜第八章・完〜