4 :おせち(5,000円):2006/12/19(火) 15:44:54.68 ID:TVTZFaeu0

今、日本で最も受験率が高く最も合格率が低いと言われるVIP学園をご存知だろうか?
俺、ドクオはこの受験会場で悪魔のような2日間を過ごす事になるんだ
これはその記録。

6 :1:2006/12/19(火) 15:45:24.03 ID:TVTZFaeu0

季節は冬。肌を刺すような寒さだ。
俺は今、缶コーヒーを手に持ち 公園のベンチに座っている。
なぜかって?経緯を教えてやるよ。

J( 'ー`)し「ねえ、ドクオ? あんたラウンジ高校受験するっていってたじゃない?」

('A`)「ああ、そうだけど?」

J( 'ー`)し「いまからでも変えれるよね? 受験する高校。」

('A`)「俺の偏差値だったらあの高校が1番現実的だと思うけど?」

J( 'ー`)し「VIP学園って知ってる?」

まさか母の口からその高校名がでてくるとは思いもしなかった。

8 :1:2006/12/19(火) 15:46:07.55 ID:TVTZFaeu0

VIP学園は世界で活躍する超人材をつくりあげる学園らしい
ここ数年、日本の総理大臣もVIP学園卒業者
オリンピックで金メダルをとった選手の9割がVIP学園卒業者

小学時代中学時代 どんなに頭が悪くても卒業する頃には一般人からみると天才という存在になっている
頭が賢い・スポーツができるというのが入学基準ではないらしい
とにかくすごい学園らしい 
ま、TVで仕入れた情報なんだけどな。

9 :1:2006/12/19(火) 15:47:02.28 ID:TVTZFaeu0

('A`)「あ… あのさ… 」

J( 'ー`)し「VIP学園、受験しなさい!」

('A`)「あそこって昨日TVでみた通り、すっげー合格率低いんだぜ?」

J( 'ー`)し「ダメで元々! もし入れたら勝ち組の人生よ?」

('A`)「却下」

10 :1:2006/12/19(火) 15:47:37.72 ID:TVTZFaeu0

ドクオは普通と言う言葉が多分世の中で1番似合う男
成績も普通 運動能力も普通 顔… 並以下
可も無く不可も無くって奴だ。

11 ::2006/12/19(火) 15:47:50.30 ID:+SXSPNI10

その会話のあと、TVがいきなり壊れた。
バンッという音を立てて。

もしかしたらその時から俺の人生が変わってしまったのかもしれない。
今じゃ幼女を見れば下半身がうずく。
こんなになっちまった。

12 :1:2006/12/19(火) 15:48:29.38 ID:TVTZFaeu0

J( 'ー`)し「カーチャンの言うことが聞けないっていうの!?」

('A`)「うるせーよ! 俺が受かるわけねーだろ! あそこの高校受験して落ちてモチベーション下がるのが嫌なんだよ!」

J( 'ー`)し「そう! じゃああんたはウチの子じゃないわ。出て行って!」

('A`)「クソババア! 俺は帰ってこねーからな!」

古びた机を蹴り飛ばし
俺は家を飛び出した

そして今に至るって訳だ。

13 :1 ◆CW6OM04EZQ :2006/12/19(火) 15:49:57.53 ID:TVTZFaeu0

('A`)「寒い… ついカッとなっちまったなあ… 謝ろう 」

(*゚ー゚)「ドクオくん!」

(*'A`)「し、しぃちゃん… 」

この可愛い女の子はしぃちゃん 幼馴染で俺の片思いの女の子だ。
いや、両思いかもしれん。

14 :1 ◆CW6OM04EZQ :2006/12/19(火) 15:50:50.46 ID:TVTZFaeu0

(*゚ー゚)「どうしたの? こんな所で1人なんて」

経緯を簡単に話すとしぃちゃんは激しく笑って落ち着いたと思ったら ゆっくりと口を開いた

(*゚ー゚)「私、VIP学園 受験するんだ〜」

俺は驚きの色を隠せず 顔が引きつった
ラウンジ高校を受験すると決めたのは偏差値の問題だけじゃない
しぃちゃんが受験すると言うことを知っていたからだ。

15 :1 ◆CW6OM04EZQ :2006/12/19(火) 15:52:13.08 ID:TVTZFaeu0

(;'A`)「え… ま、まじで?」

(*゚ー゚)「うん! 私、将来弁護士になりたいんだ。VIP学園に入学できれば夢が叶うと思ってさ!」

(;'A`)「…まじすか 滑り止めにラウンジ高校いれてるよね?」

(*゚ー゚)「いれてないよ。そんな事したら100%の実力がだせないと思うから」

('A`)「… ごめん ちょっと用事思い出した」

俺は家までの帰りのルートを少し変えて 帰るまでの時間を故意に長くした。

16 :1 ◆CW6OM04EZQ :2006/12/19(火) 15:52:34.42 ID:TVTZFaeu0

そして悩んだ。
しぃちゃんが受けるなら俺も… 滑り止めにラウンジ高校置いとけばいいしな…
俺だけ滑り止め? ダメだろ男として。
思い切ってチャレンジしてみるか! いやいや、人生棒に振るような事わざわざする事ないって!

J( 'ー`)し「おかえり、ドクオ」

いつのまにか家の前に俺は居た。

18 :1 ◆CW6OM04EZQ :2006/12/19(火) 15:53:27.96 ID:TVTZFaeu0

('A`)「げ… カーチャン」

J( 'ー`)し「VIP学園はもういいから、早く家に入りなさい。シチューできてるわよ」

('A`)「… うん」

温かいシチュー
カーチャンのシチューは味が尋常じゃなく濃い。
でも俺にとってはお袋の味って奴かな。

23 :1 ◆CW6OM04EZQ :2006/12/19(火) 15:55:43.33 ID:TVTZFaeu0

'A`)「ハムッハフハフッハムッ!」

J( 'ー`)し「きめぇwww」

('A`)「カーチャン、俺さ。VIP学園受験してみるわ」

あの時の俺の頭の中にはしぃちゃんと同じ高校に行く事しか頭になかったんだ。
俺のこの安易な結論が俺の人生を変えてしまったと言うことにも気づかずに。

24 :1 ◆CW6OM04EZQ :2006/12/19(火) 15:56:57.87 ID:TVTZFaeu0

1話 おわりだぜwwww

実はまだ2話までしかかいてない('A`)
でも夜までには3話書くお


2話

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